外壁塗装の安い見積もりは失敗のもとになります。なぜなら安くなるということはそれだけ何かを削っているということです。安さだけを考えていると悪質な塗装業者につかまったり、失敗する塗装の原因にもなるため、 どうして安いことを基準に考えてはいけないか、事前に知識を持っておきましょう。すでに見積もりをされている場合は、適正かチェックするポイントを公開しているので、確認してもらえると嬉しいです。
安い外壁塗装をするために一番とりやすい方法は、塗料をものすごく薄める行為です。 安さだけを重視した結果、塗料が足りなくなり追加費用ももらえないので塗料を薄めることになってしまいます。 また、各塗料ごとに基準塗布量があります。 この基準塗布量とは、各塗料メーカーが指定している1㎡あたりで使用する塗料の量です。塗料はそのままでは使えないものがあるので希釈(溶液に水や溶媒を加えて薄めること)する必要がありますが、必要以上に薄める行為で塗装費用を安くすることができます。しかし、薄めすぎた結果、失敗する外壁塗装の原因になってしまいます。
外壁塗装業者に安い見積もりを出されたら「その塗料1缶でどのくらいの範囲が塗れますか?」など聞いてみるといいでしょう。 例えばダイヤモンドコート(塗料)を使って約50坪の外壁を塗装する場合、2.3~4.6缶分くらいが必要となります。
ベテランで技術力の高いスタッフは、それなりのお金を払わないといけません。人件費の安さを実現るためには、ベテランをはずして経験の浅いスタッフで外壁塗装をさせる必要があります。 このように、安さの影響を受けて、ベテランの塗装屋の職人が外されたまま塗装が行われ、結果的に失敗する外壁塗装になってしまいます。
安い見積もりを出されたら、「費用は安いけど、ちゃんとベテランの職人さんもいますよね?」など事前に塗装業者へ聞いてみましょう。
塗装の工期が長い分、人件費や移動代などで費用がかさんでいきます。工期を短くしてかかる費用を抑えようとすると、塗装の乾燥が不十分なまま中塗り・上塗りが行われ、結局は失敗する塗装になってしまいます。
安い見積もりを出されたら、「塗装のスケジュールか日程表をください」と伝え、必ずどういう日程で塗装が進んでいくのか事前に確認してください。塗料の乾燥を十分させるためには約1日かかるため、最低でも3日分は下塗り・中塗り・上塗りで必要となります。十分に乾燥させる日程が組まれていなければ、塗装業者に確認しましょう。 ※中には下塗りと中塗り、または中塗りと上塗りを1日で済ませる塗装業者もいます。
足場は塗装業者にとっての命綱でもあります。その足場を簡略化することで足場代をカット。そのせいで足場が不安定になり、事故が起きてしまう可能性もあります。
足場代は約30坪のいっぱんてきな建物であれば15~20万円になります。この金額を目安にして、足場代の見積もりが安すぎる場合は塗装業者に「なんでこんなに足場代が安いんですか?しっかりした足場は組める金額ですか?」と事前に聞いてみましょう。
人件費のカットには別の方法もあります。人件費をもっと安くするために、適正価格ではなくあまりにも無謀な安い金額で下請け業者に頼む場合があります。ですが下請け業者は中間マージンがとられるため、何とか利益を増やそうと、時間をかけずに塗装をすぐ終わらせようとします。そうすることで、塗装が雑になってしまったりと失敗してしまう原因になります。
費用を安くされたために、下請け業者もいい加減な塗装をせざるを得なくなってしまったら、結局その塗装は失敗となってしまう場合があります。 ただ下請け業者に頼むことは決して悪いことではありません。適正価格で見積もりを出すことにより、下請け業者もきちんと作業をすることができます。 これらのことを避けるためにも、複数の塗装会社から相見積もりを取ることをお勧めします。
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